フロム・ソフトウェアが開発し、世界中で数々の賞を受賞した大人気アクションRPG「エルデンリング」。その広大な世界で出会うNPCの中でも、特に印象的で謎めいた存在が「褪せ人狩り、ユラ」です。特定の場所に登場するはずのユラがいない、強敵アギールを倒すタイミングがわからない、といった悩みを抱えるプレイヤーは少なくありません。また、海を臨む古遺跡での共闘から始まる彼の物語は、シャブリリの登場によって衝撃的な結末を迎えます。この記事では、エルデンリング公式サイトの情報も踏まえつつ、エルデン リング ユラのイベント発生場所からクエストの進め方、もし敵対して倒す場合の対処法、入手できる全装備、そして彼の行動に関する深い考察まで、徹底的に解説します。
- ユラのイベントを発生順に沿って進める手順
- ユラがいない場合の具体的な対処法
- シャブリリとの関係性と物語の結末
- 関連イベントで入手できる全ての装備
エルデンリング ユラのクエストを完全攻略する手順
- ユラの最初のイベント発生場所
- 海を臨む古遺跡での共闘イベント
- 竜のアギールを倒す際の注意点
- リエーニエ魔術学院でのイベント
- ユラがいない時に確認すべきこと
ユラの最初のイベント発生場所

褪せ人狩り、ユラとの物語は、多くのプレイヤーが冒険を始める地「リムグレイブ」で幕を開けます。最初の遭遇場所は、祝福「アギール湖南」から少し北上した先、崩れた大きな橋の残骸の下です。彼のいる場所には小さな焚き火が灯っており、夜間でも比較的見つけやすいでしょう。これが、彼の長く、そして悲劇的なクエストラインの始まりとなります。
彼に話しかけると、非常にぶっきらぼうな態度で、近くの湖に巣食う飛竜アギールには決して近づかないよう忠告してくれます。この時点では、彼が何者で、なぜ褪せ人を狩ると名乗るのか、その目的は一切不明です。
「血の指の狩人、ネリウス」の侵入イベント
ユラとの初対面を終えた後、彼のいた場所からさらに北、細い谷川のような地形を進んでいくと、突如として闇霊「血の指の狩人、ネリウス」がプレイヤーの世界に侵入してきます。ネリウスは出血効果を持つ短剣「レドゥビア」を装備しており、その素早い攻撃と出血の状態異常は、序盤のプレイヤーにとって大きな脅威です。
しかし、戦闘が開始してから30秒ほど持ちこたえていると、青い協力者としてユラが自動的に召喚され、共闘してくれます。ユラは非常に頼りになる存在で、彼にネリウスの注意を引きつけてもらい、プレイヤーは背後から攻撃に集中するといった戦術が有効です。見事ネリウスを撃破すると、彼の武器であった短剣「レドゥビア」を入手できます。
戦闘終了後、再びユラが最初にいた橋の下に戻り話しかけると、ネリウスを倒したことへの感謝の言葉と共に、「血の指」と呼ばれる、同胞である褪せ人を狩る者たちの存在について教えてくれます。ここで初めて、彼の「褪せ人狩り」という言葉の真意が、血の指を狩る者という意味であることが明らかになります。
海を臨む古遺跡での共闘イベント
ネリウスとの戦いを終え、ユラとの会話を完了させると、彼は次の目的地へと移動します。次なる遭遇場所は、リムグレイブの南東部、啜り泣きの半島へ向かう途中の祝福「海を臨む古遺跡」のすぐそばです。崩れた壁に静かにもたれかかっている彼の姿を確認できるでしょう。
ここで彼に話しかけると、今度は「竜餐教会」についての情報を得ることが可能です。竜餐教会とは、倒した竜の心臓を捧げることで、竜の力をその身に宿すという危険な秘儀を行う場所です。ユラは竜の力を追い求める者たちを追跡しているようですが、その目的はまだはっきりと語られません。彼は、竜の力がいかに人を人ならざるものに変えてしまうかを強く警告します。
この時点での会話は、直接的な戦闘イベントにはつながりません。しかし、彼のキャラクターの背景や、物語の核心に触れる重要な布石となる会話です。彼の価値観や行動理念を深く理解するためにも、忘れずに話しかけておくことが重要です。彼の言葉は、後の展開で大きな意味を持つことになります。
竜のアギールを倒す際の注意点

ユラから最初の警告を受けたにもかかわらず、リムグレイブ中央の広大な湖で遭遇する飛竜アギールは、多くのプレイヤーが挑戦するであろうボスの一体です。結論から言うと、アギールを倒すこと自体はユラのクエスト失敗条件にはなりませんが、倒した後にユラに報告することで、彼の会話内容がより深いものへと変化します。
アギールを撃破した後にユラ(この時点では「海を臨む古遺跡」にいます)に報告すると、プレイヤーの力量を認めた上で、竜の力を宿すことの危険性について、より踏み込んだ忠告をしてくれます。彼は、竜餐の秘儀が決して英雄的な行為ではなく、人を獣へと堕とす呪いのようなものであることを強く訴えかけます。
アギールを倒す最適なタイミング
イベントを最大限に楽しむためには、アギールを倒すのは、ユラと最初にアギール湖南で会話し、ネリウスイベントをクリアした後にしましょう。彼に会う前に倒してしまうと、竜に関する彼の初期の警告や、プレイヤーの実力を測るようなセリフを聞けなくなる可能性があります。エルデンリングのNPCイベントは、進行フラグが非常に細かく設定されているため、推奨される手順を守ることが物語を深く味わうための鍵となります。
リエーニエ魔術学院でのイベント
リムグレイブでの一連のイベントを完了させると、ユラの次の登場場所は湖のリエーニエに位置する「魔術学院レアルカリア」へと移ります。具体的には、祝福「魔術学院正門」から北東方向に伸びる、途中で崩落している大きな橋の上に、彼の協力サイン(赤色の召喚サイン)が出現します。
この赤いサインに触れると、プレイヤーはユラの世界に協力者として召喚され、彼の長年の宿敵である「純紫の血指、エレオノーラ」との共闘が始まります。エレオノーラは、専用武器「エレオノーラの双薙刀」による素早く苛烈な連続攻撃と、竜餐の祈祷を操る非常に強力な敵です。しかし、ここでもユラが積極的に前線でターゲットを引き受けてくれるため、冷静に攻撃の隙を突けば勝利は難しくありません。
見事エレオノーラを撃破すると、報酬として彼女の武器「エレオノーラの双薙刀」、霊薬の配合に使える「浄血の結晶雫」、そしてジェスチャー「両手投げ」を入手できます。戦闘後、元の世界に戻ると、傷ついたユラが橋の上に立っています。彼に話しかけると、彼の愛刀「長牙」が元はエレオノーラに連なる者から受け継いだものであること、そして彼の戦いがここで終わりを迎えることを示唆する、意味深な言葉を聞くことができます。これが、プレイヤーが見る生身のユラの最後の姿となります。
このリエーニエでの共闘は、ユラのクエストラインにおけるクライマックスと言えるでしょう。彼の追い求めてきた宿敵との決着、そして彼の目的の核心に迫る話を聞くことで、彼のキャラクター像が一気に深まります。
ユラがいない時に確認すべきこと

「攻略情報サイトの通りに場所へ行ったのに、ユラが見当たらない」という状況は、エルデンリングの複雑なNPCイベントでは頻繁に発生します。ユラが見つからない場合、焦らずにまずは自身のイベント進行度を正確に把握し、フラグ管理が正しく行われているかを確認する必要があります。
以下のチェックリストと照らし合わせ、どの段階で進行が止まっている可能性があるかを確認してください。
| 進行度 | ユラの場所 | 確認すべきこと・注意点 |
|---|---|---|
| ステップ1 | リムグレイブ(アギール湖南の北) | ネリウス侵入イベントをクリア後、必ずユラ本人と会話しましたか? 倒しただけではフラグが進行しません。 |
| ステップ2 | リムグレイブ(海を臨む古遺跡) | 竜餐教会についての会話を最後まで聞きましたか? 会話の途中でその場を離れるとフラグが立たない場合があります。 |
| ステップ3 | リエーニエ(魔術学院正門の橋) | 赤い協力サインが出現していますか? サインが出ない場合、ステップ1か2の会話を完了していない可能性が高いです。 |
| ステップ4 | アルター高原(第二マリカ教会) | 上記3つのイベントを全てクリアすると、この場所に移動します。これが彼の最終イベント地点です。 |
多くの場合、ユラがいない原因は「会話の途中終了」や「戦闘後の報告忘れ」といった、些細なフラグの立て忘れです。特に、ネリウスを倒した後にユラと話すのを忘れて先のエリアに進んでしまうケースが非常に多いです。落ち着いて、一つ前の段階の場所を再訪し、ユラがいないか、会話の続きがないかを確認してみましょう。
エルデンリング ユラの結末とシャブリリの謎
- 絶望のシャブリリがユラに起こす異変
- 敵対した場合にユラを倒す選択
- エルデン リング ユラ関連の装備
- ユラの行動と物語についての考察
- 入手可能なユラの装備まとめ
- 総括:エルデンリング ユラの物語
絶望のシャブリリがユラに起こす異変
リエーニエでのエレオノーラとの死闘を終えた後、ユラの物語はアルター高原にある祝福「第二マリカ教会」で衝撃的な結末を迎えます。教会の中に倒れている彼に話しかけると、これまでの武骨で実直な口調とは全く異なる、狂気と嘲笑に満ちた言葉を発します。彼はプレイヤーに対し、祝福の導きを捨て、禁忌とされる「狂い火」、そしてその先に待つ「狂える三本指」への道を指し示してきます。
この時点で、ユラの体はすでに「シャブリリ」と名乗る別の存在に完全に乗っ取られてしまっています。シャブリリとは、エルデンリングの伝承において「最も忌み嫌われた男」とされ、その絶望の叫びが狂い火の病の始まりになったとも言われています。(出典:The Game Awards 2022 受賞ページで語られる本作の奥深い物語性) ユラ自身の高潔な精神は、エレオノーラとの戦いで力尽き、その亡骸をシャブリリに乗っ取られるという、あまりにも悲劇的な末路を辿ったのです。
シャブリリとの会話を終えた後、祝福で休むなどのロードを挟んで再び教会を訪れると、彼の亡骸は消え、その場にユラの装備一式「鉄笠(軽装)」「浪人シリーズ」と彼の愛刀「長牙」が遺されています。
敵対した場合にユラを倒す選択

第二マリカ教会でシャブリリに乗っ取られた状態のユラは、プレイヤーから攻撃を仕掛けない限り、敵対してくることはありません。しかし、もしプレイヤーが彼に攻撃を加えた場合、即座に戦闘状態へと移行します。
この状態で彼を倒すと、少量のルーンと彼の刀である「長牙」のみを入手することが可能です。彼の使ってくる攻撃は、長牙の素早い斬撃が中心となりますが、体力はそれほど高くないため、倒すこと自体は難しくありません。
シャブリリ状態のユラを倒すデメリット
シャブリリに乗っ取られたユラを自らの手で倒してしまうと、その場で入手できるのは「長牙」のみとなり、防具である「鉄笠」と「浪人シリーズ」一式を入手できなくなります。防具一式は、彼と会話した後にロードを挟むことで自動的にドロップする仕様です。そのため、全てのアイテムを回収したいのであれば、攻撃せずに会話イベントを完了させることが、最も多くの報酬を得られる最善の選択と言えます。
エルデン リング ユラ関連の装備
ユラのイベントを最後まで進めることで、彼の象徴とも言えるユニークで強力な装備一式を入手できます。特に刀「長牙」は、その圧倒的なリーチとカスタマイズ性の高さから、多くのプレイヤーに愛用されています。
長牙
その名の通り、他の刀カテゴリの武器とは一線を画す非常に長い刀身を持つ刀です。このリーチの長さが最大の強みであり、敵の攻撃範囲外から一方的に攻撃を当てることが可能です。初期戦技は「貫通突き」ですが、戦灰による付け替えが自由に行えるため、ビルドに合わせた柔軟なカスタマイズができます。特に、出血や冷気派生との相性は抜群で、状態異常を狙うビルドの主力武器として最後まで活躍してくれるでしょう。
浪人シリーズ
ユラが身にまとっている、東方の浪人を思わせるデザインの防具です。特に編み笠のような「鉄笠」が特徴的で、その独特な外見は多くのプレイヤーから人気を博しています。性能面でも、中量鎧として物理カット率と強靭度のバランスが良く、扱いやすい防具セットです。
| 部位 | 重量 | 物理カット | 強靭度 |
|---|---|---|---|
| 鉄笠(軽装) | 4.0 | 4.2 | 4 |
| 浪人の鎧 | 9.2 | 11.9 | 14 |
| 浪人の腕甲 | 3.1 | 2.9 | 3 |
| 浪人の足甲 | 5.7 | 6.8 | 8 |
ユラの行動と物語についての考察
ユラの物語は、断片的な情報と謎に満ちており、プレイヤーコミュニティでは日夜様々な考察が交わされています。彼はなぜ「褪せ人狩り」を名乗りながらも、主人公である褪せ人を助け、導いてくれたのでしょうか。
最も有力な説は、彼が狩っていたのは褪せ人そのものではなく、「血の指」と呼ばれる、褪せ人同士の殺し合いに悦びを見出す堕落した集団を標的にしていた、というものです。主人公が血の指(ネリウスやエレオノーラ)と対峙する際には必ず協力してくれたのも、彼の目的が血の指の根絶であり、主人公と利害が一致していたからだと考えられます。また、彼が執拗に竜餐の危険性を説いていたのも、竜の力が人を理性のない獣へと変え、結果として「血の指」のような存在を生み出す遠因になると考えていたのかもしれません。
しかし、そんな強い信念を持った彼が、なぜ最も混沌とした存在であるシャブリリに乗っ取られてしまったのでしょうか。これは私の推測ですが、宿敵エレオノーラとの戦いは相打ちに近く、彼は致命的な深手を負っていたのではないでしょうか。心身ともに極限まで衰弱し、死の淵にいた彼の精神の隙間に、絶望を司るシャブリリが入り込んだ…そう考えると、彼の悲劇的な結末にも納得がいく気がします。彼の物語は、エルデンリングの世界がいかに過酷で、英雄的な人物でさえも容易く絶望に呑み込まれてしまうかを象徴しているようです。
入手可能なユラの装備まとめ

ユラのクエストラインを最後まで進めることで入手できる、全ての主要なアイテムを一覧表にまとめました。貴重な装備の取り逃しがないよう、最終チェックリストとしてご活用ください。
| アイテム名 | カテゴリ | 入手方法・場所 | 補足・ヒント |
|---|---|---|---|
| レドゥビア | 短剣 | リムグレイブで侵入してくるネリウスを撃破する | 序盤で手に入る貴重な出血武器。戦技「レドゥビアの血刃」が強力。 |
| 長牙 | 刀 | 第二マリカ教会でシャブリリと会話後、ロードを挟んで拾うか、シャブリリ状態のユラを倒す | 全刀中トップクラスのリーチを誇る。カスタマイズ性が高く、どんなビルドでも活躍可能。 |
| 鉄笠(軽装) | 兜 | 第二マリカ教会でシャブリリと会話後、ロードを挟んで拾う | 浪人シリーズの頭部装備。ユニークな外見が特徴。 |
| 浪人の鎧 | 胴鎧 | 第二マリカ教会でシャブリリと会話後、ロードを挟んで拾う | バランスの取れた性能を持つ中量鎧。 |
| 浪人の腕甲 | 手甲 | 第二マリカ教会でシャブリリと会話後、ロードを挟んで拾う | 浪人シリーズの腕部装備。 |
| 浪人の足甲 | 足甲 | 第二マリカ教会でシャブリリと会話後、ロードを挟んで拾う | 浪人シリーズの脚部装備。 |
| エレオノーラの双薙刀 | 双刃剣 | リエーニエでユラと共闘し、侵入してくるエレオノーラを撃破する | 出血効果と炎属性を併せ持つ強力なユニーク武器。専用戦技も優秀。 |
| 浄血の結晶雫 | 霊薬の雫 | リエーニエでユラと共闘し、侵入してくるエレオノーラを撃破する | モーゴットの呪血によるダメージを軽減する特殊な効果を持つ。 |
総括:エルデンリング ユラの物語
最後に、この記事で解説した褪せ人狩り、ユラのイベントに関する重要なポイントをリスト形式で再確認します。
- ユラの最初のイベントはリムグレイブのアギール湖南の北にある橋の下からスタートする
- 谷川で侵入してくる血の指ネリウスとの戦闘で初めて共闘が可能
- ネリウス戦後、必ずユラと会話してフラグを立てることが重要
- 次に海を臨む古遺跡で竜餐教会の危険性について話を聞く
- 飛竜アギールを倒した後にユラへ報告すると特別な会話が発生する
- リエーニエの魔術学院正門の橋で赤サインを調べ、エレオノーラと共闘する
- ユラが行方不明になった際は、直前のイベントでの会話の完了漏れを疑う
- 彼の物語の終着点はアルター高原の第二マリカ教会である
- 第二マリカ教会では、彼の亡骸は狂気の存在シャブリリに乗っ取られている
- シャブリリ状態のユラを倒すと長牙しか手に入らないため非推奨
- シャブリリと会話後、ロードを挟むことで長牙と浪人シリーズ一式を安全に入手できる
- 彼の「褪せ人狩り」とは、同胞を狩る堕落した集団「血の指」を狩るという意味だった
- 彼の愛刀「長牙」は全武器中でも屈指のリーチと汎用性を誇る
- 彼の物語は、強い信念を持つ者でさえも絶望に屈する狭間の地の過酷さを描いている
* 浪人シリーズは性能と外見を両立した人気の防具セット

