エルデンリングミケラの謎を考察！正体と物語の鍵を解説

フロム・ソフトウェアが贈る大人気アクションRPG「エルデンリング」。その広大な世界には、多くの謎に包まれたキャラクターが存在します。中でも、デミゴッドの一人であるミケラは、作中で直接姿を見せないにもかかわらず、多くのプレイヤーの心を引きつけてやみません。

この記事では、エルデンリングのミケラに焦点を当て、その正体や物語における役割について深く考察します。聖樹や無垢金の針、そして謎多きミケラダーンとの関係、さらにはミケラが持つはずだった大ルーンの行方、ミケラの騎士剣や十字、光輪といった関連アイテムから読み解ける聖なる光の力まで、散りばめられた情報を整理し、その魅力に迫ります。DLCでの登場が期待される彼の物語を、一緒に探求していきましょう。

エルデンリングミケラの正体と物語の背景

• そもそもエルデンリング ミケラとは何者か
• ミケラが持つはずだった大ルーンの行方
• ミケラが目指した聖樹の役割とは
• 運命に抗うための無垢金の針
• 謎多き存在ミケラダーンの正体
• 聖性の象徴である光の力

そもそもエルデンリング ミケラとは何者か

エルデンリングにおけるミケラは、女王マリカと黄金樹の王ラダゴンの間に生まれたデミゴッドです。「腐敗の女神」として知られるマレニアの双子の兄であり、二人合わせて「神人」と呼ばれています。神人とは、新たな時代の神になる可能性を秘めた存在のことを指します。

しかし、ミケラは「永遠に幼い」という呪いを生まれながらに背負っており、どれだけ時を経ても大人になることができませんでした。この呪いは、彼が自身の運命に抗い、新たな律を打ち立てようとする大きな動機になったと考えられます。

彼は人々を魅了する絶大なカリスマ性を持ち、多くの者たちから敬愛されていました。その魅力は敵対する者さえも惹きつけるほどだったと言われており、作中の様々なテキストから、彼がただ者ではないことがうかがえます。

ミケラが持つはずだった大ルーンの行方

エルデンリングが砕かれた後、デミゴッドたちはその破片である「大ルーン」を手にし、破砕戦争を引き起こしました。当然、デミゴッドであるミケラも大ルーンを所持していたはずですが、プレイヤーが彼の大ルーンを入手する機会はありません。

その理由は、ミケラが「血の君主」モーグによって聖樹から攫われ、モーグウィン王朝の繭の中に囚われているためです。モーグはミケラを伴侶とし、新たな王朝を築こうと目論んでいました。モーグを撃破した際に得られる「モーグの大ルーン」のテキストには、モーグがミケラと交わることで力を得ようとしていたことが示唆されています。

このことから、ミケラの大ルーンは現在も彼自身の中にあるか、あるいはモーグによって何らかの形で利用された可能性が考えられます。いずれにしても、その力は未だ謎に包まれており、今後の物語で重要な鍵となるかもしれません。

ミケラが目指した聖樹の役割とは

ミケラは、黄金樹の支配から独立し、新たな律を創造するために「聖樹」を生み出しました。この聖樹は、自身の「永遠に幼い」呪いと、双子の妹マレニアを蝕む「朱い腐敗」を浄化するという、二つの大きな目的を持っていたとされています。

彼は自らの血を与えて苗木を育て、黄金樹に比肩するほどの巨大な聖樹へと成長させました。聖樹の地は、外なる神々の影響を受けず、また黄金樹の律からも外れた、いわば聖域となるはずでした。そこは、世間から虐げられた者たち（アルビノウリなど）を受け入れる安息の地でもあったのです。

しかし、前述の通り、聖樹が完成する直前にミケラはモーグによって連れ去られてしまいます。主を失った聖樹は、マレニアが腐敗の力を解放したこともあり、彼女を守る最後の砦として、腐敗に蝕まれながらもかろうじてその形を保っているのです。

運命に抗うための無垢金の針

「無垢金の針」は、ミケラが作り出した非常に重要なアイテムです。この針は、外なる神々による干渉、特に「朱い腐敗」の進行を抑制する力を持っています。

ミケラは、妹マレニアのためにこの針を作り、彼女の体内に宿る腐敗の神の力を封じ込めようとしました。また、賢者ゴーリーがミリセントに託した針も、元はこの無垢金の針です。ミリセントのイベントを進めることで、この針が腐敗を抑えるだけでなく、人の運命さえも律から解き放つ可能性を秘めていることが示唆されます。

この針の存在は、ミケラがデミゴッドの中でも特に優れた知性と技術を持っていたことの証左と言えるでしょう。彼はただ運命に嘆くのではなく、自らの手で運命を切り開こうとしていたのです。

謎多き存在ミケラダーンの正体

作中では「ミケラダーン」という直接的な言葉は登場しませんが、これはファンの間で生まれた考察の一つで、ミケラと星砕きのラダーンの間に特別な関係があったことを示唆するものです。

アイテム「誘惑の枝」のテキストには、ミケラが「あらゆる者を魅了し、友とした」とあり、ラダーンもその一人であった可能性が考えられています。ラダーンは最強のデミゴッドと謳われる一方で、理性的で誇り高い人物でした。そんな彼がミケラに心酔していたという説は非常に興味深いものです。

また、ラダーンが腐敗に蝕まれ正気を失った後も、ケイリッドで戦い続けているのは、ミケラとの何らかの約束があったからではないか、という考察も存在します。ミケラが聖樹で眠りにつく際、ラダーンに聖樹の守護を託したのかもしれません。この二人の関係性は、破砕戦争の裏に隠された重要な物語の一つと言えるでしょう。

聖性の象徴である光の力

ミケラは「無垢なる黄金」とも呼ばれ、黄金樹の原理主義とは異なる、独自の聖なる力を持っていたとされています。彼の力は、主に「光」として表現されます。

例えば、祈祷「ミケラの光輪」は、聖なる光の輪を放つ技です。この光は、黄金樹のそれとは異なり、眠りや魅了といった効果を伴うのが特徴です。これは、彼の持つ人々を惹きつけ、安寧を与えるカリスマ性を象徴していると考えられます。

彼の目指した「無垢なる黄金」は、黄金律が排除した「生と死のサイクル」や「不純なもの」さえも受け入れる、より寛容な律であった可能性があります。ミケラの光は、黄金樹の絶対的な支配とは対極にある、優しくも抗いがたい聖性の現れなのです。

エルデンリングミケラの関連要素と深い考察

• ミケラの騎士剣に込められた思い
• 聖なるミケラの十字の意味とは
• 祈祷ミケラの光輪の性能と効果
• DLCに向けたミケラの物語考察
• 総括：エルデンリングミケラの謎と魅力

ミケラの騎士剣に込められた思い

「ミケラの騎士剣」は、ミケラの聖樹を守る騎士たちが使用していたとされる直剣です。この武器のテキストや性能から、ミケラの思想や彼の騎士たちとの関係性を垣間見ることができます。

この剣の特徴は、戦技「聖なる刃」が固定されている点です。これは、ミケラの騎士たちが純粋な信仰心を持ち、彼の理想に殉じていたことを示しています。また、信仰による能力補正が高く、聖属性の攻撃力を持つことから、彼らがミケラの聖なる力を分け与えられていたことがわかります。

武器のテキストには「ミケラは、ただ愛されるために、彼らを強くした」という一文があります。これは、ミケラが騎士たちを単なる駒としてではなく、愛情を持って接していたことを示唆しています。彼のカリスマ性は、こうした深い信頼関係に基づいていたのでしょう。

聖なるミケラの十字の意味とは

「ミケラの十字」という特定のアイテムは存在しませんが、これはミケラに関連するシンボルや概念を総称した言葉と解釈できます。彼の象徴である聖樹や、彼が作り出した無垢金の針、そして彼の騎士たちの姿など、そこには共通するテーマが見られます。

例えば、聖樹の枝葉が広がる様は、ある種のデザイン的な十字に見えなくもありません。これは、黄金樹の律とは異なる、新たな信仰の中心を示している可能性があります。また、ミケラの思想は、自己犠牲と他者への愛に満ちています。妹のために聖樹を育て、虐げられた者たちを受け入れるその姿は、宗教的な指導者のようでもあります。

彼の目指した世界は、あらゆる存在が共存できる場所でした。この「十字」とは、彼の掲げた博愛の精神そのものを象徴しているのかもしれません。

祈祷ミケラの光輪の性能と効果

祈祷「ミケラの光輪」は、ミケラの力を体現するユニークな祈祷です。前方に向かって、ゆっくりと進む大きな光の輪を放ちます。この光輪は敵を貫通し、連続してダメージを与えることができます。

この祈祷の最大の強みは、広範囲を長時間にわたって攻撃できる制圧力にあります。特に、動きの遅い大きな敵や、密集した敵集団に対して絶大な効果を発揮します。また、FP消費が比較的少ないため、連発しやすいのも魅力です。

フレーバーテキストには「幼いミケラは、父ラダゴンよりこの祈祷を贈られた」とあります。黄金律の原理主義者であるラダゴンが、なぜ息子にこのような独自の聖性を持つ祈祷を与えたのかは謎です。しかし、これはラダゴンとミケラの間に、まだ語られていない深い関係があったことを示唆しています。

DLCに向けたミケラの物語考察

2024年に配信が予定されている大型ダウンロードコンテンツ（DLC）「Shadow of the Erdtree」では、ミケラが物語の中心人物になるのではないかと、世界中のファンから期待が寄せられています。

公開されたキービジュアルには、霊馬トリーナに乗り、朽ちた黄金樹のようなものが聳える謎の地を進む、ミケラと思われる人物が描かれています。この場所は「影の地」と呼ばれ、女王マリカが神となった場所とされています。ミケラは、母が歩んだ道を辿り、一体何を目指しているのでしょうか。

考えられる展開としては、以下のようなものが挙げられます。

• 真の律の探求：囚われていた繭から脱し、自らが目指す「無垢なる黄金の律」を完成させるための旅。
• 過去への介入：影の地が過去の世界であるならば、破砕戦争の原因や自身の呪いの根源を探る物語。
• 新たな神との対峙：黄金樹や外なる神々とは異なる、影の地に潜む未知の存在との接触。

いずれにせよ、DLCでミケラの物語が大きく動くことは間違いないでしょう。本編で散りばめられた謎が、どのように回収されるのか、今から期待が高まります。

総括：エルデンリングミケラの謎と魅力

最後に、この記事で解説してきたエルデンリングのミケラに関する要点をまとめます。

• ミケラはマリカとラダゴンの子でマレニアの双子の兄
• 神人でありながら永遠に幼いという呪いを背負っている
• 人々を惹きつける絶大なカリスマ性の持ち主だった
• 彼の大ルーンはモーグに囚われた今も自身の中にある可能性が高い

– 呪いと腐敗を浄化するためミケラの聖樹を育てた

• 聖樹は虐げられた者たちを受け入れる安息の地でもあった
• 外なる神の干渉を退ける無垢金の針を作り出した
• ラダーンを魅了し友としていたという説が存在する
• 彼の力は眠りや魅了を伴う聖なる光として表現される
• ミケラの騎士剣は彼の騎士への愛情を物語っている
• 自己犠牲と博愛の精神が彼の思想の根幹にある
• 祈祷ミケラの光輪は父ラダゴンから贈られたもの
• DLCでは物語の中心人物として登場することが確実視されている
• 影の地で母マリカの足跡を辿っていると思われる
• エルデンリングミケラの物語はまだ多くの謎に包まれている